視点

NHK-ETVを見ていたら
視点・論点」という番組で「テレビとホリエモン」として
田中早苗さん(BPO放送番組委副委員長)
という弁護士の方が報道のあり方について話していた。

要点は
「メディアの取り上げ方にも問題があったが
検察のリーク報道をそのまま事実であるように報道したり
堀江氏本人が否認している段階で有罪であるかのような表現を
しているのが気になる。」
「TV製作現場では持ち上げたわけではなく、
ネタになりやすい言動を取り上げた結果だと、
また慢性的な人手不足で、掘り下げた多角的視野の
報道が出来るような人材が育っていない」とも。

そういえば初期の報道では
「LDが・・・をしていたことがわかりました」とか
決め付けていたのが今日のニュースでは
「検察の発表によりますと」とか、
「・・・の疑いで逮捕された堀江氏」とか
根拠を明らかにした表現に変わっていたのは気のせいか!

もうひとつは同じ映像を繰り返し放送することによる既成事実化。
決められた時間にニュースを放送しなければならないため
新しい事実が無くとも関心が高そうなニュースを繰り返す、
さらにテレビは映像を使わなければいけないのに
堀江氏のように逮捕されてしまうと新しい映像が無く
勢い以前の映像を使いまわすこととなる。
このことが一件の事実を何百倍にも拡大させる。

テレビが報道機関であるならこの辺りの自戒が重要であろう。