奄美から

dolphin982006-06-05

月曜日から奄美大島に旅行、
ダイビング以外にも収穫の多い旅行だった。
                             
幸い前半は梅雨の晴れ間ものぞいて    
海況も穏やか、ゆっくり潜ることができた。
お世話になったのは宿泊付のショップ、
優しいガイド、美味しい食事、そして・・・。

黒糖焼酎を堪能してきました。
                          
奄美といえば大島紬黒糖焼酎!     
(って比較にならないか)

潜った後の楽しみは島料理と黒糖焼酎、      
今回の宿は料理もなかなか美味しく
何より焼酎の品揃えが豊富(しかも稀少品多数)
毎夜しっかり楽しませてもらった。

最近ブームになった黒糖焼酎だが、
一部の工場を拡張したメーカーを除いて
大部分は親父と息子とかだけで造ってる蔵が多いらしく、
造る量は限られていて市場にはあまり出回らないと。

今回のお気に入りは「龍宮」、
中でも野性的な黒糖の香りがすばらしかった。

おまけに酒店を紹介してもらって土産に、
宅急便で送ってもらうこともでき感激。
美味い酒を通じての人とのつながりが嬉しい奄美だった。

そしてもう一つの感動。
奄美大島で紬の染色工として働きながら
日本画の独自の境地を開き、
報われないまま生涯を終えた「田中一村」、
その作品を収めた美術館を訪ねた。

以前に目にしたのは「バリアート」のような
奄美の自然を大胆に描いた独特の日本画
しかし今回の常設展示を観てこの印象は変わった。
確かにビロウ樹やアダン、亜熱帯の蝶や鳥を描いた
作品は熱帯雨林帯の生命力に圧倒されたが、
千葉時代、四国九州旅行、そして奄美時代と
その作風にはかなり変遷がある。

若くして天才と言われ、東山魁夷らと同期で美術学校へ
その後病を得て退学、生活のため様々の絵を手懸けながら
終焉の地奄美で認められることなく亡くなった一村・・・。

その作品について解説する力はないが、
人の運命と大地の力について考えさせられた。